論旨の次元のすり替え
おそらく作り話でしょうが、その昔、水戸光圀がお城の堀の鴨を取ってはならな いというおふれを出したそうです。
それに反して藩の家老が、自身の滋養のためと称して鴨を獲って食したという話。
咎める光圀に対して家老が「殿は私と鴨のどちらが藩のお役に立てるとお考えか?」と抗弁すると、「では、そなたは一国の法とそなたのどちらが大事と考えるか?」と 答えて、家老は一も二も無く蟄居したという話です。
これは非常に重要な話で、よく考えると判りますが、論旨の次元を変えています。
日常の交渉術の中で必要なトレーニングの1つだと思います。